
一昨日のブログにコメントをくれたYukiさんは、
ミュージシャンである。
Presence of soulというバンドのヴォーカルでギター。
2005年にシングル「FADE OUT」でデビュー。
その後も続々とCDを発売し、
近々フランスのレーベルMUSEAより
ヨーロッパを中心に12カ国でのリリースも決定している。
彼女と初めて会ったのは5年前。
意外に思われるかもしれないがきっかけは職場だ。
当時私は美容情報誌の編集責任者をしていて、
彼女は派遣社員としてアシスタントをしてくれていた。
高いビジネススキルと責任感で、
当時寝る間もなかった私を、
物理的にも精神的にもいつも助けてくれた。
その頃のことを思うと本当に幾ら感謝してもしきれない。
確か・・・最初はそれぞれ違う仕事をしていたのだが、
私から一緒に働いて欲しいと声をかけた。
今考えるとそれは本当に不思議なインスピレーションだった。
なんでこんなに仕事ができる人が
正社員ではなく派遣という働き方を選んでいんだろう、、と思っていたが
彼女がミュージシャンであることを知ったのは、
しばらく経ってからだった。
会社で働いているのは仮の姿で、
彼女にはものすごく深いアイデンティティがあり、
自分を表現する場所があって、
それが時間を経るほどに少しずつ見えてくるのが
とても魅力的だった。
それから私たちは、
数えられないくらい何度も飲みに行き、
数えられないくらい答えのない議論を繰り返してきたように思う。
彼女は音楽に、私は仕事に、常に悩み、
世渡りも決してうまいほうではないのだけれど、
ただ共通して、ひたすらに自分とは何者かを問い続け、
何かを表現したい、自分が生きた証を残したいという想いが
常に根底にある。
そしてその大きな夢と現実のギャップ、周囲との調和に
いつも悩んでいる。
フィールドは全く違うのに、なぜだか共感ポイントも、
つまづき悩むポイントも、驚くほどシンクロする。
彼女はいわゆるビジネスマンではないけれど、
音楽や自分というバリュー(価値)が、
どうすればマーケットに受け入れられてもらえるかを考え抜き、
バンドのメンバーをマネジメントし、
関係者を動かし、販路を開拓し、ファン(顧客)を大切にするという、
それはまさにビジネスの構図そのものだ。
人が何か自分だけの価値を創り出したいと想う感覚、
そのために必要なスキルはジャンルを問わず共通なのだと、
彼女と話しているとまるで鏡を見るように
自分が日々悶々と感じていた色んなことがクリアに見えるようになる。
ところが思考が似ているので、二人で必死に考えても
あまり画期的な解決策は出ないのだけど(笑)。
とりあえず、その日の二人で飲んだ帰り道だけ心が晴れ晴れする。
誰かと分かり合えることの喜び・・・かな。
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