1月も終わりに近付き・・・
この時期になると強烈な記憶として
思い出されることがある。
昨年の1月25日
当時勤めていた会社の解散が
何の前ぶれもなく、突然言い渡された。
あれは確か金曜の夜で、
その日、たまたま上京していた母と食事をする約束をしていた。
もちろん、久しぶりに会う田舎の母親に
会社が潰れたなんて口が避けても言えない。
平然と母と週末を過ごした週明け、
オフィスを撤収するというので、荷造りが始まった。
少人数のベンチャーで、
オフィスと言ってもレンタルスペースだったので
身軽といえば身軽だった。
そのあとはこんな感じ。
すべてが一瞬の出来事で悩む暇もなかったので、
意外とあっけらかんとしていた。
友人に話す「ネタ」としてはかなりセンセーショナルで盛り上がったし(笑)、
それまで仕事を失ったこともなかったので実感も湧かなかった。
本当にキツかったのは
無職生活2ヶ月目くらい。
何度考えても納得がいかなくて、
「なんで?誰よりも成功を求めてがむしゃらにやってきたのに
なんで私がこんな目に会うの?」
そればかり頭の中で繰り返していた。
その頃に相談したある経営者の方に言われたある言葉が
私を更にどん底へと突き落とし、
そして、私に立ち直るきっかけを与えてくれた。
京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉としてあまりにも有名だが、
●「能力」とは、才能や知能といった「先天的な資質」を表し、
●「熱意」とは、情熱や努力する心といった「後天的な努力」を表す。
●「考え方」とは、哲学や思想、倫理観といった生きる姿勢、
それらをすべて包含した「人格」を表す。
この中で最も重要なものが「考え方」であり、
能力と熱意は0点から100点までの点数があるのに対し、
考え方は-100点から100点までが存在する、とされている。
つまり、どんなに能力と情熱が高くても、
考え方がマイナスの人間の人生の結果は、マイナスにしかならない。
もし仮に能力や情熱が人より多少秀でているとするならば、
マイナスの考え方をしていれば、その分掛け算の結果は
より大きくマイナスを示すことになる。
知人の経営者は私にこう言った。
「多分きみには能力(ビジネススキルや経験)は充分ある。
情熱やパワーも人一倍強そうだ。
それでも人生が思い通りにならないのは、
きみの『考え方』が間違っているんだよ。」
頭をハンマーで殴られたような衝撃だった。
もちろん反論したい気持ちもあった。
「この現実は決して私のせいじゃない」
だが確かに、夢とは正反対の方向に突き進んでいる現実がここにある。
それから私は、目の前の現実を誰かのせいにすることを一切やめ、
自分の考え方の歪みがどこにあったのかを
過去に遡って徹底的に検証した。
それは辛く苦しい作業だったが、
それを機に私の「考え方」が変わったと思う。
変わったというのは適切ではないかもしれない。
長い間の自分本位な思考の「癖」が積み重なって、
本来進むべき道からズレてしまった人生のベクトルを
きちんと元の位置に戻すための作業だった。
お陰で一年後の今、
私は楽しい仕事、楽しい仲間、充実した時間をいただいている。
他人から見て決して特別に恵まれているとは思わないし
相変わらず安定感はまるでない(笑)。
それでも自分自身がそこに何かの意義を見出せることは幸せだ。
多分環境が変わったからじゃない。
環境との「関わり方」が変わったのだ。
そして、マイナスの答えをプラスに変えることは
そんなに時間のかかることじゃない。
私の結論として、
稲盛氏の提唱するこの公式は絶対に正しい。
もし、あなたの毎日が納得いかないものだとして。
能力(スキル)が足りないなら努力すればいい。
熱意がないのは問題外。
でももしもその2つの要素が充分にあって、
それでも人生がうまくいかないとしたら・・・
もちろん色んな要因はあると思う。
どうしても個人の力ではあらがえない環境。
他人からの避けられない悪影響。
理由なき不運。
それでももう一度だけ考えて欲しい。
自分の「考え方」に矛盾や甘え、
過信やコンプレックスからくる歪みがないかを。
どうかもう一度だけ。。
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