【書評211】藤田晋の仕事学

サイバーエージェント代表取締役CEO 藤田晋著

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将棋と麻雀の違い


書評っていうか・・・

私が本書で最も感銘を受けたところ↓

「将棋と麻雀の最も異なる点を述べよ」。答えはシンプル。
フェアな状態で始まるのか、そうでないかです。
将棋で最初に与えられる駒は対戦相手のものと全く同じ。
それに対し、麻雀はどんな牌が配られるか分かりません。


場合によっては相手より不利な状況から、勝ち上がらなくてはなりません。
不平等な状態でゲームが始まるのが麻雀です。


経営者には老若男女問わず、麻雀好きの人が多いです。
私も大得意です。
多分、これは麻雀のルールがビジネスの世界のそれと
とても似ているからでしょう。

始まりが不平等という点がまずそうです。
ビジネスも、スタートラインに立った時は、
既に長くその仕事で経験を積んでいる先輩や競合がいたります。
最初は必ずしも平等ではありません。
騙す人がいる、友達とはやりづらい、勝負どころはめったに来ない
という点でも麻雀はビジネスに似ています。


非常にわかりやすい例えだ。

麻雀のほうがビジネスに近いという点もまさにその通りだと思う。


仕事の愚痴や不満というのはだいたい、
自分に配られた牌が悪いという話に終始する。

会社がおかしい、上司が無能だ、部下がわかってくれない、
市場が悪い、商品が悪い、お客様が理不尽だ・・・

人は飽きもせずに、
自分に配られた牌がどんなについてないかを熱心に語る。


でも、そもそも"どんな牌が配られるかわらない"ところからスタートするのが
ビジネスなのだ。

その、不運で不確定な状況から、望む結果を導くことができる力が重要だ。


完璧な牌が手元に揃っていて、
周りの人も自分に有利なように協力してくれる状態で勝ったって、
それは実力ではない。

麻雀の席で、配牌が悪いから勝てなかった、などと言ったところで
いったい誰が聞いてくれるだろう?


だいたい、自動麻雀卓が主流の今、
配牌をなんとかしようなんて無理な相談だ。

まぁ天和※出たら、それはそれですごいけど(笑)。

※天和(テンホウ、テンホー)・・・麻雀における役のひとつ。親の配牌の時点で既に和了の形が完成している状態。英語では「Heavenly Hand」と訳される。


天和とは、つまり牌が配られた時点で「アガリ」の状態のこと。
天の神様からいただいた和了という意味でこの名があるらしい。
そう、神様からいただかなくてはあり得ないくらい、特別なことなのだ。


通常は、不平等で予測不能なのが前提だと割り切るべきだ。


私はそう思うようになってから、
仕事上の思い通りにならない外部要因に、あまり腹を立てることがなくなった。
思い通りじゃない状況から、どうやって自分の望む結果を実現するか、
そのギャップとそれを埋めるプロセスを楽しむようにしている。


麻雀とビジネスの面白さ

そもそも不平等なものであるというところが
逆に言えば、麻雀の、いやいや、ビジネスの面白いところだと思うのだ。


私は将棋も麻雀も三流。


特に将棋は、ある程度腕のある人とやったらコテンパに負けることが
最初からわかっている。戦うまでもない。


だが、麻雀なら、たまに運と勢いで勝てることがあるのだ。
腕に関係なく、うまく流れを掴めるような気がするときがある。


だからビジネスだって、勝てないはずはないと思っている。

資金力や人材が潤沢じゃなくたって、
波を読む眼と、瞬時の判断力を研ぎ澄ませることで
形勢逆転のポイントは必ずある!



不平等と理不尽を前向きに捉え、
次々に降りかかる難題を解決することを楽しむ平常心を失わないこと。
一つ一つの出来事に必要以上に凹んだり腐ったりせず、
地道な努力をコツコツと続けること。


これがビジネスで勝ち抜ける秘訣だと思う。

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